「すごい文房具 ゴールデン」 ベストセラーズ 掲載されました

「すごい文房具 ゴールデン」  株式会社ベストセラーズ

 

 

藍染ペンケースが紹介されました。

 

 

 

 

文具は今や自分を表現するツールとなっているのでしょう
紙面に紹介されている文房具は

可愛いものから本格的なものまで、

 


たしかに

いつも使うものだから
春からの新生活が楽しくなる

文具が見つかればイイですね
機会があればご覧下さい

藍の色について

「藍染の色は」と聞かれると藍色(あいいろ)一色をイメージしてしまいがちですが、実は藍染には染色回数によって沢山の色の名前を持ちあわせています。
例えば、藍の甕に一回数十秒漬けて染めた物を藍染の一番うすい色として「藍白(あいじろ)」と呼びます。色の特徴は薄いベールに、グリーンとも青とも言えないもので透かしたような色です。
次に甕覗き(かめのぞき)は日中に水を張った甕を覗いたような、薄い青みがかった色です。それから段々濃くなり「浅葱(あさぎ)色」「縹(はなだ)色」
「藍色」と続き、藍染でこれ以上濃くならない色を「褐返し(かちがえし)」
「留紺(とめこん)」などと呼び、この黒に近い藍色、特に「褐返し」は武士が戦に行く時に好んで鎧の下に着たと、云われております。

その理由として、長い間の野戦などで体が汚れても、汗臭さや菌の繁殖を抑える抗菌性効果と、藍が持つ虫などが嫌う物質(虫忌避効果)としての機能性と、もう一つは褐返しの「褐」(かち)が勝負の「勝ち」と同じ読みであるため「勝ち=褐」の縁起を担ぎ、鎧の下の身につけたと云われています。
その為故事に習い勝負時の服は、濃い紺を着るようになったとも云われており、そこから就職活動で勝つ意味も含めて学生達は、濃紺を着るようになったとも云われます。みんな同じのリクルートスーツは、実は没個性な服ではなく就職戦線を戦っているいわば戦闘服なのです。
一つの染料で、こんなに多くの色の名を持つ染料や染色法は、世界的にもとても珍しく、色の微妙な変化にも名前を付け表現する日本人の豊かな感性が感じられます。
夕暮れ時、西から東の空にかけて藍色の薄いところ、いわば空の甕覗き色から、段々濃くなり浅葱色・縹色・藍色の階調が空に現れる時があります。そして瞬く間に黒を感じさす濃紺へ、時と共に天上の移ろうさまは、一日の終わりとしてなんとも言えぬ美しい時間です。
藍で染めた物はなぜ美しい、それは自然が持っている色の美しさや、微妙な変化を思い起こさせてくれるからかも知れません。