植物の葛(くず)から繊維を取り出し、手作業で一本の糸にして織り上げる。
そんな果てしない工程を経て生まれた布には、自然界にしかない美しい光沢が宿っています。

手に取ると驚くほど軽く、そして凛とした張り感。
湿度の高い日本の夏でも、このシャリ感があれば
背中がすっと涼しく感じられそうです。

麻の着物に合わせれば、究極の涼しさを。
夏紬に合わせれば、都会的で洗練された装いに。
無造作に結んでも形がピシッと決まるのは、
葛布が持つ力強いハリ感があるからこそ。

自然な生成り色は、どんな色の帯揚や帯〆も
受け止めてくれる懐の深さがあります。
「今日はどの小物を合わせようかな」
鏡の前で考える時間も愛おしい。

「育てる楽しみ」がある一生ものの帯です。
