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■■■ きものの採寸 ■■■

1. 採寸の目的

和服は古来より永く着用してきたもので、その仕立上がり寸法にも標準寸法があり、
それによって多く仕立てられていますが、和服を美しく着こなすためには
身体に合った 仕立てでなければなりません。

@ 体型にマッチさせる。

 採寸によって体型にマッチした着やすい寸法を決めます。

A 体型の特徴を把握する。

 標準体型、肥満体型、やせ形、その他(腰が曲がっている、猫背、はと胸、出腹等)



2. 主な採寸箇所の測り方 (女物)


@ 身丈

 身長。 ( 正確に測る。)

A 裄

 右手を水平より 約 20゜〜 30°下げ、
 首のぐりぐりから肩山を通って手首のくるぶしまで。

B 胸幅

 左右のバストポイントを通り、両脇の中心まで。

C 腰周り

 腰の一番太い所を測ります。

D 首周り

 首の付け根回り。

E 着丈

 首のぐりぐりから、足のくるぶしまで。 背でまっすぐに測ります。



3. 寸法の割り出し方


@ 身丈

 身長と同寸。 外出着、日常着、腰紐の位置によって長さを加減します。

A 裄

 採寸した寸法を仕立上がり裄としますが、怒り肩、なで肩、布地などにより多少増減します。
 採寸した裄を肩巾や袖巾に分けます。 この場合袖巾を少し広くします。 身長 × 4/10 + 2 cm

B 袖丈

 身長をもとに、年齢、体型、用途、好みによって決めます。
 
 ・ 外出着は、ふつう身長の 1/3 くらいで、老若により加減します。
 ・ 日常着、ゆかた等は短めにします。
 ・ 中振袖は 着丈−34cm くらい。 振袖は 着丈−23cm くらい。

C 袖口

 23cm を基準として、年齢、袖丈とのつり合いを考えて決めます。

D 袖付

 21cm 、 23cm を標準寸法として、年齢、体型、帯を締める位置により増減します。

E 衿肩明

 首の付け根回り寸法の 1/4 を標準として、年齢、体型、用途により増減します。

F 衽下り

 肩山から 23cm を標準として、年齢、体型、身長により変えます。

G 衿下 (褄下)

 身長の 1/2 を標準として、身長、あるいは好みにより決めます。
 腰紐より衿先が 6cm ぐらい出るのがよいです。

H掛衿丈

 通常、帯の上端に掛衿丈の位置が見えるのがよいとされています。

I 身幅の決め方

 体型に合った身幅とは、背縫い線がまっすぐに後ろ中心を通り、
 下前脇縫目に上前衽に衿下の端が一線になるように揃うことをいいます。

 . 後巾、前巾の割り出し方はいろいろあるが、後巾と肩巾との差が大きくなるものや
    後ろの広くなるものなど、一長一短があります。
    標準寸法をもとにして、一番ぴったりした寸法を見つけます。

 . 抱巾
     通常前巾より 1cm 〜 2cm 狭くします。
     採寸胸囲の 1/4 ・・・ 男子または、胸の小さい女子
     採寸胸囲の 1/2 ・・・ はと胸、バストの大きい女子
     後巾 − 7.5 cm ・・・ 基準としての決め方

J 繰り越し

 繰り越しとは、肩山より後に衿肩明がくるようになる寸法をいいます。
 2cm を標準とするが、体型、用途により増減します。

K 衿の形

 . 広 衿 ・・・ 女物  背中心 : 3寸、 掛衿 : 3寸、 衿先 : 3寸
 . バチ衿 ・・・ 女物  背中心 : 1寸5分、 掛衿 : 1寸8分、 衿先 : 2寸
 . 棒 衿 ・・・ 女物  背中心 : 1寸5分、 掛衿 : 1寸5分、 衿先 : 1寸5分



寸法の割り出し公式 (女物) 体型、好みにより多少変更有り


身丈 身丈 = 身長
身巾 後巾 = ヒップ4 + 6cm
前巾 = ヒップ4 + 1cm
袖丈
袖口
袖付
身長 × 1/3 (標準)
6寸
21 cm (5寸5分)、 23 cm (6寸)
衽下り 23 cm (6寸)
衿下 (褄下) 身長 × 1/2
揚げの位置 身八つ口より1寸下げる
掛衿下り 3寸
身長 × 4/10 + 5分
抱幅 胸幅 × 1/2
肩明き 首回り寸法 × 1/4
羽織丈 長着身丈 × 1/2 + 5分
コート丈 長着身丈 × 1/2 + 2寸
長襦袢丈 身長 − 30 cm
振袖丈 身長 − 50 cm