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■■■ 色泣き、色落ち ■■■

絹のきものの扱いについて語る時、必ず 問題 になるのが、

「色泣き」 : 濃い色の染料が近くの薄い染料の表面に付くこと。
「色落ち」 : 染料が溶けて流れ出てしまうこと。

といった、 湿潤堅牢度 に関するトラブルです。

湿潤堅牢度 とは、染色された繊維の持っている固有の色の丈夫さをいいます。
つまり、色落ちのしにくさ とも言えます。

最近では、

 ・ 湿潤堅牢度に高い合成繊維の衣料に慣れた
 ・ きものに対する知識が低下した

このような人が増えてきたために 「色泣き」 などのトラブルが目立ってきています。
ですから、絹のきものはなぜ 「色泣き」 し易いのか、 どうすれば 「色泣き」 が防げるのか、
頭に入れておいて損はありません。


1. 染料と湿潤堅牢度

きものに使われる染料は、直接染料酸性染料 がほとんどです。
そして、共に言えることは、湿潤堅牢度が低い ということです。

● 直接染料の特徴

  ・ もともと木綿用に開発された。
  ・ 水によく溶ける。
  ・ 扱い易い。
  ・ 安価である。

● 酸性染料の特徴

  ・ もともとウールのために作られた。
  ・ 色相が豊か − 複雑な色、深みのある色がでる。
  ・ 色が鮮やか。


2. 絹の繊維構造と湿潤堅牢度

絹は隙間の 広い 繊維構造をしています。

  ・ 染料が繊維の内部に 入り込みやすい。 → 染めやすい
  ・ 一度入り込んだ染料が 溶け出しやすい。 → 色落ちしやすい


3. 色合いと色落ち

繊維には染料の 飽和染着料 というものがあり、
つまり、繊維に九州される染料の量には限りがあり、
それを超えた分は 表面に残ります

  ・ 濃い色は染料を 多く 使う。 →  濃い色ほど 色落ちする可能性が高い


4. 温度と色落ち

直接染料、酸性染料は 熱を加えると溶解速度が上がり ます。

  ・ 着用中に濡れると・・・ →  体温によって温まっているため 色落ちしやすい


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以上の情報から、次のことが言えます。


● 絹のきものが色落ちしやすいのは、現状ではある程度仕方が無い。
● 濃い色のものには注意しなければならない。
● 着用中の濡れには要注意!!


そこで、アドバイスしておきますと、


◆ 絹のきものの水濡れには、十分注意してください。

◆ 汗ばむ季節には 胸元から腰にかけて、
  汗取りガーゼ、またはさらしを巻いて汗取りをしてください。