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下遊楽


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わたしたちは、本年をもちまして創業90年を迎えることができました。これもひとえに、皆様のご支援の賜と、心より感謝申し上げます。

今回90周年を記念して、「花下遊楽」と題し「きもの園遊会」を開催しました。

桃山時代に描かれた花下遊楽図の屏風絵。
そのテーマである「人生を謳歌し、楽しみ、生きる、主題は人」を現在(いま)の時代に少しでも体現出来ればと「平成の花下遊楽」を考えました。

この屏風絵は、人の生きることへの歓びと、新しい時代の幕開けを予感するものと思います。私たちもこれを機に、これからの百年に向けて、きものの伝統や匠を大切に、現在(いま)の感性のきものを創作していくことを目指して努力していく所存でございますので、これからも宜しくお願い申し上げます。

当日は、皆様お着物姿で華やいだ宴なることが出来ました。また東京から柳屋一九師匠に来て頂き高座での話芸、投扇興の遊びなど、伝統的な日本の「和」文化の本当の良いところを感じて頂けたのではないかと思います。


花下遊楽図屏風 狩野長信筆

右隻は、咲き誇る桜の大樹の下で、一名の貴婦人を中心に、酒宴が行なわれています。幕の外から、あまりの楽しさに、覗き見をしている人がいるくらい。左隻では、海棠が、大きな花木の下で、侍女たちが男装し、女歌舞伎の総踊りをまね、踊っています。男のしぐさをまね、顔をキリッと結んだまさに阿国歌舞伎そのものです。


■投扇興 (とうせんきょう)

夕顔・空蝉・桐壺と点数は源氏五十四帖に因んだ優雅な遊びです。

投扇興には諸説ありますがその昔、1773年ごろ第十代将軍家治のとき、京都で興った遊びで扇を投げて的(蝶と呼びます)に当て、その落ち方で点数を競う遊戯です。

これは中国から伝来した投壺(とうこ)という遊戯から派生しているといいます。投楽散人其扇という人が昼寝をして起きたら、先ほどまで自分が使っていた箱枕に蝶が止まっているのをみて、戯れに扇を投げたら扇は箱枕に乗り蝶は逃げたといい、その光景があまりにも優美だったのでこの遊びを思いついたという説もあります。

絹やでは、京扇子の老舗宮脇賣扇庵の投扇興を取り扱っております。お正月や、会の和みに如何ですか。
(投扇興 扇付)35,000円