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小さな、きものの本「日本のきもの+(プラス)」のご紹介-
NO.36 

NO..35 

NO.34 
一度は廃刊が伝えられた小冊子「日本のきもの+(プラス)」。

本の購入者も、この不況で先が細り、それまで手弁当で編集活動をされてきた清田さんも、人手も資金なく廃刊を余儀なくされました。

しかし、この間のきものを取り巻くあまりにも荒んだ状況に、清田さんがまた筆をとり、もういちど着る人の視点に立ち返り、きものを見つめ直そうという試みで復刊しました。

いままでのきものの本とは少し趣が違う、きものにたいする温かい視線と、奥深さを感じさせてくれます。
下に、1999年朝日新聞「天声人語」に掲載された記事をご紹介いたします

ぜひご購読下さい。
書店では手に入りにくいと思いますので、直接お申し込みになるか、お近くの方は、絹やにご用意しておりますのでご利用下さい。


【出版元のご案内】
「日本のきもの+(プラス)
編集発行人:清田のり子
発行所:大阪府東大阪市菱屋西3−3−9(清田方)
〒577-0807
電話 06−6303−2120


■ 天声人語より (朝日新聞)1999年 1月13日

雑誌「日本のきもの・ぷらす」が1年半ぶりに復刊した。
15代目を襲名した片岡仁左衛門さんのインタビュー。世界銀行副総裁である西水美恵子さんのエッセー、特集は、きものの変遷をたどる。

▼A5版56ページ。12000部。大阪に住む清田のり子さんが、ひとりで出しつづけてきた。ふだん着に力を入れなければ着る人のすそ野はひろがらない。きものが衣類ではなく工芸品のようになっていくのを悲しんで「10万円以下のシンプルな日常着を」と雑誌を通じて繰り返し訴えてきた。

▼業界に直言するために広告を取らない。
いまなき幸田文、沢村貞子といった達人が、意気に感じて寄稿した。1冊390円で購読する個人読者が約1500人。大半は小売店やデパートの呉服部が30部50部とまとめて買って顧客に無料で配る。

▼バブルの崩壊はこの小さな雑誌をも直撃しまとめ買いを次々に断られた。赤字を埋めるのに疲れて季刊のはずが年3回になり、2回になった。ついに休刊したのは創刊から30年、100号目を出した後だ。

▼老後の蓄えを取り崩しても、と復刊を決めたきっかけは、自宅に舞い込んだ一通のダイレクトメール。京友禅の表地をプレゼントする、とうたっていた。実際に裏地や仕立て代を入れると、高くつきかねない。そんな出会いをした人が、きものを好きになれるだろうか。今売りさえすればという考えがなさけなかった

▼戦後、高度成長とともに右肩上がりでのびてきたきものの生産量は、1973年をピークに当時の40%まで落ち込んでいる。壊滅状態の産地もある。成人式に晴れ着で臨む若い女性たちも、ふだんは見向きもしない。

▼清田さんのもとへ、関東地方の呉服店から新たに100冊の注文が届いた。きものの将来に心を痛めている人がいる。次の世紀に細々とでも生きのこれるだろうか。