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■■■■■■ 拝宮紙 ■■■■■■


□□□□ 拝宮紙 □□□□

-メールマガジンより-


先日、徳島で手漉き和紙をしている所に行って参りました。
徳島市から約2時間、那賀郡上那賀町という所にあります。

拝宮紙(はいぎゅうし)と呼ばれるその紙は、素材感があり存在感にあふれ、
「紙ってこんなに美しいもの!」と感じさせる紙です。


昔の和紙って綺麗で、
こんな紙に字を書くこと自体が、

アートだなと、
感じさせてくれます。


この拝宮という村は、
集落自身良く整備されており、

(道は狭いです。もし行かれるのなら、
あまり大きな車は避けられた方がよいです)
田畑や家々の周りは、花や木が綺麗に手入れされた感がするところです。

聞いてみると、色々な職能集団があったみたいで、例えば、漆や木製品加工(曲げわっぱ)もちろん紙漉なども、

定かではありませんが、
ここらは、平家の落人の落ち延びたといわれるところです。
(徳島の、う〜と奥の山間部には、そういわれる所は多くあります)


そこで紙漉をしている、中村功さんの工房におじゃましました。

中村さんの紙の漉き方は、もっとも伝統的な作り方で、楮(こうぞ)・梶(かじ)だけを使い紙を漉きます。
(梶は何かで読んだのですが、こうぞともいうみたいです)


また色などを付けるのも、
そこで取れる、柿で柿渋や藍で藍染めを染料として使います。

(拝宮藍というそうで、沈殿藍として使います)


それを、紙の上に塗ると、美しい色をした、和紙が出来上がります。


また、紙を漉くときに使う糊は、「糊うつぎ」という木を使い紙にします。
聞いてみれば、全て周りのもので完結する、自然と一体の、紙漉です。


こういった、伝統的な技法が何故残ったか?
と考えてみると、太布(たふ)織りもそうですが、隔絶された地域だったからかもしれません。
都や都市が近くにあれは、色々な要望で、伝統的な技法がどんどん変化していたかもしれません。

(丹後地方の藤布や葛糸の植物繊維などもそうだと思います)
今となって、考えてみるとおかしなものです。



生活の豊かさを計る尺度は、
ひょっとしてこういったものを前にしたときに、比べられるのではないでしょうか。


もし、

あなたが、この紙を手にすることがあったなら、

心の奥で、

すこし

気持ちが、ゆらぐのを感じることでしょう。




ここは拝宮に行く途中の 道の駅 もみじ川温泉

http://tokushima.e-machi.ne.jp/101042/


中村さんの作品です。


中村功さん
工房のそこここに
作品や素材が
あふれています。


材料の楮(こうぞ)




拝宮藍です。
これは漉いた紙で
作られた紙の座布団です。
昔はこのようなものが
あったそうです。
中に綿(?)を
漉き込んでいるそうです。
表皮が着いた状態の楮です。
この木が、紙を漉くときに使う、
のりうつ木の木です。
簡単に木の繊維を剥ぐことが出来、
剥いだものを指でもむと粘りが出てきます。