薇(ぜんまい)の着物
東北の童たちは、ぜんまい綿を丸めて、周りに絹糸をぐるぐる巻いて、手毬にして遊んだそうです。そんなのどかな話が古老から話されたそうです。
昔東北の山間部で織られていたといわれる、ぜんまい織りには羽後の国に飛来する白鳥の群れの羽色綿を織り糸にした清廉な"ぜんまい白鳥織"という物もあったそうです。
ぜんまい織りが、世に知られたのは明治の中頃で羽後の亀田で機織りをしていた佐藤さんが考案した綿混紡糸の"亀田ぜんまい織"最初といわれます。
しかしそれも昭和の中頃には機音も聞こえなくなったそうです。
それが新潟県の山間部で再び食用ぜんまい綿を、真綿綿にまぜて、丹念に手で紡ぎ手織りで織り上げたのがこの"ぜんまい紬"です。
ぜんまい紬が出来るまで
1.四月末に食用"ぜんまい"を根本から手でつみ取ります。
2.摘み取ると、直ぐに茎からぜんまい綿を分離します。
3.ぜんまい綿は、色々なごみなどが着いているので、綿を天日で干しながら手で取ります。
4.十分乾燥してから、蒸し桶に綿をいれ数時間蒸します。これは殺虫と綿を柔らかくするた めにおこないます。
5.ぜんまい真綿が出来るとその綿を手で紡ぎ、糸にします。
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