>> イベント >> 2002年悉皆の会


■悉皆(しっかい)の会


<< きものお手入れ・お直しの会 >>

悉皆(しっかい)という言葉をご存じでしょうか?
現在はあまり使われなくなった言葉ですが、私たちの世界では、きものの(再生)(修理)と云う意味でよく使う言葉です。
先人たちは、いまなら捨てるほかないものまで徹底的に再利用しました。それは現在でのリサイクル業者というべき専門の職業を持った人たちがいたからです。まちを歩きほとんどあらゆるものを、買い、集め修理をし販売する職商人。現在の消費世界と違い、循環する再生社会だったと思われます。

少しご紹介しますと、傘の張り替え・傘の骨買い・提灯の張り替え・そろばんや(計算機)・眼鏡屋・羅宇屋(煙草の吸い口から葉を詰める雁首の間の竹の所を羅宇(らう)と呼びその間がヤニなど詰ったりするのでその修理)・印肉の詰めかえ・下駄の歯入れ・瀬戸物の焼き接げ・たが屋(桶や樽の時代、木の板を締めているのが「たが」です。それを締め直したりする職業でよく諺にもあります)・湯やの木拾いなど多種多様で、その中に悉皆業があります。
悉皆業はきものが古くなったり汚れたりしたものを、しみ抜きや洗い張りし(洗濯)ものによっては染め替えをして、仕立てる一環の仕事をする人です。
あなたにとって大事なひとが身につけていたきもの。
そのきものを身につけたり、手にとったりするだけで、そのきものを着ていた人の思い出や人格までもが、ありありと思い起こせるもの。それは、きものが日本人にとってのどこか特別な存在だから。
また、直線のきもの布の素晴らしいところは、色々な手入れによって再生され何度も蘇ることでしょう。

会期6月15日(土)〜23日(日)


【会の内容】

染め替:無地染め・色やけ直し・地色染め替え
工芸修正:色やけ直し・箔直し・刺繍直し
シミ抜き:シミ抜き・カビ落とし・黄変抜き
仕立て:仕立・仕立て直し
洗い(クリーニング):丸洗い・汗抜き・洗い張り


【絹やでは、今回悉皆の会にてきものよろず相談承ります】

大切な着物。
しばらく見なかったら裏地が黄変していたり、着たときは気がつかなかったが、しみが付いていたり、派手になったので着れなくなったり、時を経て全体に薄汚れてしまったきものなどのお直しの会を開催します。きものの健康診断も含め、きものに関することは何でもご相談下さい。