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北村武資 袋帯 〜煌彩錦〜

北村武資氏は、昭和10年(1935年)京都市に生まれ、中学を卒業後から西陣織の世界に飛び込みました。

織物の研究を重ね、20代で古代の織物復元に興味を持ち、正倉院展で見た「経錦」や馬王堆から発掘された「羅」に心を奪われ、西陣織の技術を駆使して古代織の制作に熱中しました。
当時この2つの技法は消えゆくところであり、幻と呼ばれるほどでした。

やがて伝統的な経織の技法を元に、独自の「機(はた)」を創成、経織の技法を、現代に復元させました。

平成7年には「羅」重要無形文化財保持者に認定され、さらに平成12年には「経織」の手法を現代に復元した功績を高く評価され、こちらも重要無形文化財保持者に認定されました。

いずれも伝統的な織物を元に、現代の美として甦らせることを意図して生み出されたものです。「現代に生きる織」を目指し、古代技術の復元だけではなく、新たな織物の技術を創り出すその作風は、内外で高い評価を得ています。

今回ご紹介する帯は煌彩錦(こうさいにしき)という織りです。
たて錦の織り方に綾織りをプラスしたものになっています。
箔使いを入れているので華やかな仕上がりになります。
綾織りが入っているため、他の織り方の帯と比べて、斜めに伸び縮みがしやすく、とても柔らかいので、締めるときも締めやすい帯です。




七宝は仏教で7種の金属・宝石類(金・銀・水晶・瑠璃・瑪瑙・珊瑚・真珠・・・宝船に乗っている神々の持っている品)を称したところから貴金属・宝石類の多彩な装飾の形容として用いられました。

同じ大きさの円を円周の4分の1ずつ重ねていく方法から、輪繋ぎとも呼ばれています。

 


「羅」・・・「羅」とは鳥網という意味を持つ、透ける網目状の織物をいいます。
古代中国から伝わった技法で経糸が網目状に組織される
綟織の「羅」は「幻の織物」とまで言われ、 復元不可能でした。

「経錦」・・・色糸を経糸に重層的に組むものをいいます。
経糸の浮き沈みで地と文様を織り出します。
数色の色経糸をまとめて一本のように扱って
地や文様に必要な色経糸を裏側に沈めることによって作ります。





北村武資 プロフィール

・1935年 京都市生まれ。
・1965年 日本伝統工芸染織展にて優秀賞
・1967年 日本伝統工芸染織展にて奨励賞
・1968年 日本伝統工芸展にてNHK会長賞
・1969年 日本伝統工芸染織展にて奨励賞
・1974年 日本伝統工芸展にて奨励賞
       日本伝統工芸近畿展にて特別賞
・1975年 日本伝統工芸染織展にて東京都教育委員会賞
・1976年 日本伝統工芸染織展にて奨励賞
・1978年 NHK文化シリーズ「古代の紋織」に出演
・1980年 日本伝統工芸染織展にて奨励賞
・1983年 個展 (銀座 和光)
・1985年 日本伝統工芸展にて保持者撰賞
・1990年 京都府無形文化財「羅」「紋織」保持者に認定
・1992年 個展 (銀座 和光)
・1994年 日本伝統工芸展にて保持者撰賞
・1995年 重要無形文化財「羅」保持者に認定
・1996年 紫綬褒賞
・2000年 重要無形文化財「経錦」保持者に認定
・現在   日本工芸会正会員 理事




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