桜の蕾の大きくなってきました。
明日明後日にも開花宣言が発表されそうですね。
季節は巡り新しい季節が来るたび、日本の美しさを再確認します。
そんな美しい日本の最南端、沖縄。
地理的、歴史的背景により特色のある文化を持つ魅力的な県で
育まれてきた織物のご紹介です。
14~15世紀の琉球王国では東南アジア・中国と盛んに交易を
行う中で、織の技術を学び、幾百年の人々の努力によって
沖縄の気候風土に合った多種多様の織物が誕生しました。
首里王府の城下町として栄えた首里では、王府の貴族・士族階級に
着用されたといわれる染織、色柄ともに究極まで追及された
多色染の気品高い織物、「首里織」があります。
現在も全工程を一貫した手仕事で行う少量多品種の生産形態を
守り続けており、是非一枚手に入れたい織物です。
作家、長嶺享子さんの自然で優しい色合いの首里織に、同じ沖縄を
代表する独特な色合いの紅型の帯を合わせると、南の島らしい
華やかで元気な中にも格調高いコーディネートとなりました。
手に取って、手紬の絹の柔らかさと軽さとしなやかさを実感
してみてくださいね。